2)骨折・脱臼・捻挫の特徴
骨折脱臼捻挫
外力で骨の連続性が断関節面の相対喪失状態関節包、靱帯など
概たれた状態関節支持組織の損傷関節支持組織の損傷
念 ヒビも骨折に含む
亜脱臼:不完全脱臼ともよぶ関節面の一部が接触を保った状態
マルゲーヌ圧痛点(骨折疼痛、腫脹、変形圧痛、運動痛、関節血腫
症線と一致した圧痛)、変形、外傷性脱臼では関節血腫(+)
靱帯損傷が強いと、状機能障害、異常可動性、
病的脱臼では関節血腫(-) 異常可動性や不安定性
軋轢音(骨端こすれる)
治徒手整復→ギプス固定→後療法(関節機能訓練) ギプス固定→後療法
療
骨折では、ときに観血的治療が必要軽症は安静のみでよい
骨折を疑う目安
先天性(先股脱など)
1度:靱帯微細断裂or伸張
打撲や捻挫に比べ、後天性外傷性脱臼腫脹と軽度の痛み
腫脹や内出血が強い
病的脱臼可動域制限なし
安静時痛が強い。
外傷性脱臼:肩関節に多い。治療は安静、サポーター
患部に響く痛み。関節包損傷(+)
2度:靱帯大部分の断裂の複雑骨折:
骨折部皮膚受傷直後から痛み、関節をまたは伸張他に損傷があり外気と動かせない。
関節腫脹、強い痛み、血腫の連続性がある。
バネ様固定(+) 放置すれば関節機能障害
開放骨折患部を動かそうとする時のギプス固定3~5週
若木骨折:折れず曲が強い抵抗感その後に筋力強化訓練
っただけの骨折。外見上の変形(+)
3度:靱帯の完全断裂
子供に多い習慣性脱臼になりやすい関節不安定で動作困難
疲労骨折:反復外力による骨折
病的脱臼:関節包の損傷なく。微小骨折関節内出血もない
急性足関節捻挫 の病態
外側捻挫(内反捻挫)
足関節は脛骨・腓骨・距骨で構成される。足関節の靱帯損傷は、外果(前距腓靱帯、踵腓
靱帯)、と内果(三角靱帯)に起こりやすい。
足関節外側には前距腓靱帯・踵腓靱帯・後距腓靭帯があり、これらを総称して外側側副靭帯損傷とよぶ。外側捻挫は、前距腓靱帯損傷が多く、2度以上の靭帯損傷があると、前距腓靭帯+踵腓靭帯損傷の形となることが多い。
外側側副靱帯前距腓靱帯
後距腓靱帯
踵腓靱帯
内側捻挫(外反捻挫)
足関節内側には三角靱帯があるが、強靱なため、捻挫の頻度は少ない。
内側側副靱帯前脛距靱帯
(三角靱帯) 脛舟靱帯
脛踵靱帯
後脛距靱帯
重症度
①1度:靱帯の伸張のみ
症状:腫脹と軽度の痛み。可動域制限なし。
体重をかけて痛みがなければプレー可能。
治療:安静、テーピング必要