もっとも所得格差の小さい北欧諸国の国際競争力や経済成長率は日本よりも高い
アメリカのように貧富の差が激しい国ほど寿命が短く、北欧のように貧富の差が少ない国ほど住民の健康水準が良好である
格差拡大は社会全体の健康を脅かすことになる
先進国では重度、軽度の精神疾患者数が(格差によって)3倍にもなる
格差の大きいアメリカでは、うつ病や不安神経症の問題を抱える人が、日本やドイツの3倍も多くいる
格差で、人々の健康状態が悪くなるだけでなく、うつ病の増加で自殺が増えたり、犯罪が増加します。困っていてもお互いに助け合うことが減ってしまい、人々のストレスは高まり、中流層以上も被害をまぬがれることができない不安定な社会状況に陥ってしまう
「生存可能な程度に物質的には満たされていても、他者に比べて自分が経済的に不利な立場にある(=相対的に剥奪されている)と感じることで、人は抑うつ的になり、不満・焦り・劣等感といった感情にさいなまれ、そのことが直接的に(高血圧や自殺企図といった生物学的な健康リスクを増大させ)あるいは間接的に(喫煙・食習慣・飲酒などの生活習慣の変化を通して)健康状態を悪化させる」、「人は他者との関係性において自分の行動を決定する」
貧困と格差拡大は、国民の幸福度を低下させるとともに、貧困層のみならず、中間層・高所得層やどの所得層でも健康状態が悪くなり死亡率も増加させる危険性がある
メンタルヘルス不全や健康寿命が短くなれば国家が負担する介護・医療費・社会保障費も増大し、格差社会は経済的コストも大きい
自殺原因の実に43.8%がうつ病によるものである(2009年度・警視庁調べ)
自殺とうつ病がなくなると経済的便益の推計額が単年で約2兆7千億円(2009年)にもなる(厚生労働省と国立社会保障・人口問題研究所調べ)。
内訳は自殺がゼロになることによる稼働所得・生涯所得が71%、うつ病によってその年に必要になる失業給付・医療給付等の減少額等の合計が29%となる(うつが原因の生活保護の支給 労災補償 休業で失われた賃金 医療費)
それらの所得が生み出されていたならば、その分の税収も見込める。国がうつ病や自殺の対策に力を入れることは、結果的には景気回復にもつながり、大幅な経済成長率が見込まれる
自殺やうつ病がなくなった場合、GDP引き上げ効果は約1兆7千億円(2010年)
精神疾患全体による経済損失額を人口規模、GDPといった日本の経済規模に換算すると、15.2兆円になるという推計もある。
日本は主要7カ国(他フランス、ドイツ、カナダ、アメリカ、イタリア、イギリス)の中でもっとも自殺死亡率が高い国である。
基本的に、現代人の脳・心・体の機能は、長く続いた狩猟時代のままであり、急速に変化した現代の生活には、適応できていないので、様々な疾患・病気・不調・不定愁訴・ストレスの原因になると考えられる
そのようなところを、当院の鍼灸治療で治療・予防・体調改善ができます
また、大変過酷であった狩猟採集の人々の暮らしでのよいところも、現代の疾患・病気・不調の改善に取り入れることも効果的と考えられます