鍼灸はりきゅう の効果
鍼灸の効果の研究は、研究所機関、医療機関、大学、などで意欲的に進められております。総合的には、鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用があり、ひいては生体の恒常性(病気を自然に回復させる作用)に働きかける。
- 疼痛の緩和
- 血液・リンパの循環改善
- 関節可動域の維持・増大
- 心肺機能の改善
- 内臓諸機官の機能改善
- 残存機能の改善
- 心理的効果
などの効果が鍼灸治療にはあります 総合的にADL(日常生活動作)の向上や精神的負担の軽減につながり、患者が人間としてのより質の高い生活を営むこと、つまり「QOL(生命の質)の向上」に対しても良い結果となる
鍼灸の科学的なメカニズム
- ゲートコントロール…針刺激が痛みを脳に伝える前段階の脊髄において痛みの抑制をかけ、痛みを和らげます。
- エンドルフィン…針刺激が脳の視床下部、下垂体に伝わり、モルヒネのような鎮痛効果のある物質ドーパミンやβ‐エンドルフィンなどの脳内麻薬物質を分泌、放出し、痛みを和らげます(鍼麻酔・鍼鎮痛) ベータエンドルフィン モルヒネと同様の作用をもつ。 鎮痛作用はモルヒネの約5倍 幸福感、多幸感をもたらし、ストレスなどの侵害刺激に対して鎮痛、鎮静に働く。
- 末梢神経の遮断効果…針刺激が末梢神経の痛みのインパルスを遮断する。視床下部から下行性痛覚抑制系が脊髄に働きセロトニンやノルアドレナリンを分泌して痛みを遮断します
- 経穴(ツボ)の針刺激による痛覚閾値の上昇による鎮痛効果。
- 血液循環の改善…筋肉の緊張をゆるめ血管を広げたり、血液の流れを良くしたり、痛みの物質を流し血行状態を良くする(軸索反射)
- 体性-内臓(自律)反射:内蔵、自律神経のコントロールを行い調整する作用があります。皮膚と臓器の刺激は同じ脊髄で処理が行われるので、内臓の痛みを皮膚が勘違いしたり、皮膚の痛み(刺激)を内臓が勘違いしたりします。そのメカニズムを利用し、皮膚に鍼で刺激を入れ内臓器の調整を行う。心臓の痛みが肩に出る、胃の痛みが背中に出る、腎臓、膀胱の痛みが腰痛になって出るなど
当院では、初めから介護・医療が必要とならないために総合的に、鍼灸治療で予防ができます 鍼灸はりきゅう には予防効果があり 定期的に鍼灸はりきゅう治療を受けると様々な疾患の罹患率が低くなります メタボリックシンドローム・生活習慣病や、ロコモティブシンドローム・運動器の慢性疾患、認知症・心の病、ガンなどの原因は30・40代から進行していくので30・40代以上の方は、これらの疾患が重複しないように、当院の鍼灸はりきゅう治療で健康管理をしていただき、充実した人生を送っていただきたいと思います