運動よりも食事よりも、読書が大事
なぜ読書は健康寿命を延ばす?
アメリカ・イェール大学が発表した「読書と寿命」に関する論文によると、50歳以上・約3600人を「本を読む人」と「まったく読まない人」のグループに分け12年に渡って追跡調査したところ、「本を読む人」の方が2年近く寿命が長かったというのです。しかも、性別や健康状態、財産、学歴には関係なく、本を読むことが長寿につながっていたと結論づけています。
また、医学や高齢者福祉などのエキスパートが集まるJAGES(日本老年学的評価研究機構)が現在調査中の研究では、「図書館が近くにある人は要介護リスクが低い」というデータもあると言います。
AIひろしの分析では、「本や雑誌を読む人」は多くの赤い健康要素とつながっている一方、「読まない人」は青の不健康要素(「人生に嫌気がさすことがある」「社会に関心がなくなってきた」など)と数多くつながっていることが判明。はっきりと差が出たのです。
心が動くと体が動く”という言葉があるが、何かやってみたいことを見つけると、旅行に行こうとか、行動を起こそうとなる。読書は心を動かし、行動を起こすきっかけを与えてくれる
スポーツグループに週1回参加」 健康要素39:不健康要素0
「野菜や果物を毎日2回以上食べる」 健康要素99:不健康要素6
「本や雑誌を読む」 健康要素119:不健康要素0
定期的にスポーツをしたり、食事に気を遣ったりする人は、健康要素と非常に多くつながっている。しかし、読書はそれ以上の数につながっていて、不健康要素とはまったくつながっていない。実に「健康」につながる行動であることが見えてきた。
患者さんに動いたほうがいいですよ 運動してくださいと言っても、それだけでは動かない続かない。そういうときに『心が動くと体が動く』という言葉があるのですが、何かやってみたいことを見つけると、旅行に行こうとか、きっかけを与えてくれるという意味でも、「本や雑誌を読む」というのは効果あり