自律神経失調症とうつ病はどちらもストレスが主な原因となって引き起こされるもの
自律神経失調症はストレスが原因で自律神経のバランスが乱れ症状が現われる病気。
心の病であり神経症 うつ病はストレスが原因で、脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現われる病気です。
自律神経の異常と脳の異常と、症状は似ていても全く異なる病気となりますが、 うつ病は自律神経失調症のカテゴリーの中にあります。
自律神経失調症と言う病名の病気はなく、症状の事を差します。
ストレスが原因となり、まず自律神経のバランスが乱れ機能が低下します。この状態を、自律神経失調症と言います。
自律神経失調症の状態が継続すると、あらゆる所に異常が生じ、様々な病気へと移行します。その一つにうつ病があるのです。
自律神経のバランスが崩れると脳内のバランスを乱れ、それが原因で伝達物質の異常を来しうつ病になってしまうのです。
つまり自律神経失調症は病気の前の危険信号と考えればよいかと思います。 悪化するとうつ病になる可能性もあるのが自律神経失調症です。
その為、うつ病は自律神経失調症と同様の自律神経症状が起こる
自律神経失調症の症状
疲れやすい、身体がだるい、首や肩がこる、頭痛、頭重感、不眠、イライラする、怒りっぽい、気が滅入る、頭がボーっとして集中できない、些細なことが気になる、不安感が強い、注意力がなくなる、目が疲れる、目の奥が痛い、目が乾燥する、涙目、耳にものがつまった様に感じる、口が渇く、味覚がおかしい、手足が冷える、ほてる、おなかが張る、吐き気、ガスがたまる、便秘、下痢、頻尿、残尿感、尿が出にくい、月経不順、胸苦しい、動悸、血圧の変動、息切れ、息苦しい、喉がイガイガする、喉に異物感がある
自律神経失調症と深く関わっている疾患
過敏性大腸症候群、胃十二指腸潰瘍、片頭痛、筋緊張性頭痛、気管支喘息、メニエール病、めまい、更年期障害、円形脱毛症、発汗異常、慢性じんましん
自律神経失調症になると、特に原因が思い当たらないのに様々な症状が現れます。 慢性的な疲労、だるさ、めまい、偏頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘、 下痢、微熱、耳鳴り、手足のしびれ、口やのどの不快感、頻尿、残尿感
精神的な症状としては イライラ、不安感、疎外感、落ち込み、やる気が出ない、ゆううつになる、感情の起伏が激しい、あせりを感じる など症状はいろいろあります。
自律神経失調症と うつ病 の同じ症状
1、睡眠障害 2、倦怠感、疲労感 3、頭痛 4、食欲不振 5、激しい動悸 6、微熱が続く など
うつ病と自律神経失調症の違い
自律神経失調症には精神的な症状が現れたり、精神的ダメージによる行動をおこしたりはしません。
自律神経失調症は心で起きるからだの病気であると言われ、 うつ病は脳内神経伝達物質の分泌の異常である病気だとされています。
以下のような症状が上記症状に加え、発症すればうつ病ということになります。
うつ病
1、何をするにもマイナス思考が勝り、何もやる気になれない
2、自殺を計ってしまう
3、精神的な不安や絶望感
4、無関心 自律神経失調症からうつ病になる
仮面うつ病とは
一般的なうつ病は、精神的な症状の方が大きいのですが、仮面うつ病の場合は、精神的なものより頭痛やめまい、肩こり、のぼせなどの体の不快症状の方が大きくあらわれます。
うつ病の上に「体の症状」という仮面をかぶっていて、本質である「うつ病」がわかりにくくなっている
米国では、うつ病による経済損失は5兆円におよぶと試算されており、その内訳は生産性低下53%、医療費28%、自殺17%である