人は、直立歩行をするようになってから、体が横から縦になり、この重力の変化に対して、大きな負担、代償が必要となりました。
特に、体を支えるための重力に対しての骨格筋や運動器系、重力に反して血液を全身に流すため・それを調節するため、循環器系に特に負担を強いられるようになった。
また、内臓は四足の場合、洗濯竿に相当する背骨に、きれいに内臓が吊るされています。
それが、竿を垂直にすると、頭や腕が乗っている竿自体も負担がかかり、また洗濯物が下に固まるように、背骨の吊り下げる役割が消えてしまい、内臓は押し合い、常時圧迫され続けます。
noreferrer”> ロコモティブシンドロームや心臓・循環器系の大部分の疾患も体が横から縦になり重力を受けることが原因で発生しています。
貧血・冷え性・むくみ・ぎっくり腰・首痛・肩こり・腰痛・膝痛・股関節症・ヘルニア・外反母趾など
ヒト以外の動物はこれらの病気になることは極めて稀である。
ロコモティブシンドローム=運動器症候群の略。筋肉や骨などの衰えで歩行などに支障を生じ要介護リスクが高まる。
人は抗重力筋に支えられて立っていることができます。重力に対抗して立位姿勢を保持に働く筋群を抗重力筋と言います。
抗重力筋は筋力の衰えにより姿勢の悪化にも影響する筋肉です。
高齢になるほど腰が曲がってくるのは、骨の衰えとともに抗重力筋の衰えが影響しています。
抗重力筋の衰えは、体全体の不調や介護リスクを上げます。
抗重力筋を健康に保てば、血流や代謝も向上し、循環器系も調子が良くなると考えられます。
抗重力筋の働きは、基本的立位姿勢からの重心線のずれを補正することにあります。
どの筋が活動するかは、重心線と各関節との位置関係により異なります。
<抗重力筋> 僧帽筋 広背筋 大殿筋 ヒフク筋、
前脛骨筋 大腿四頭筋 腹筋群 腸腰筋
頚部伸筋群、脊柱起立筋群、ハムストリングス、ヒラメ筋(背部にある筋)を特に主要姿勢筋群と呼んでいます。
抗重力筋は正しい姿勢を保つ、姿勢筋でもあります。
この筋は、短縮傾向(安静時筋緊張が増加する傾向)にあり、定期的に伸展させる必要があります。
ストレッチなどをして伸ばすこと、動かすことが健康づくりになります。
若さと健康を保つには、抗重力筋・姿勢筋の筋肉が重要となります。
抗重力筋の中で上半身と下半身をつなぎ骨盤の傾きを決めるのが腸腰筋です。
姿勢や体のバランスを保つのに重要な働きをします。
なじみのない筋肉ですが、刺激を与える事が大事です。
♦自然と痛みが改善していく正しい姿勢 は、後頭部、肩甲骨、お尻の仙骨、そしてかかとが一直線になっている姿勢が正しいとされます。
壁に沿って立つか、姿見に映して自分の姿を見るとわかります。
当院では、重力に対して負担がかからないように、疾患の治療・予防や抗重力筋・姿勢筋のケアーを行い、患者様の健康維持や介護のいらない健康づくりに努めております。