2.急性膀胱炎
1)病態:膀胱の、主として大腸菌による細菌感染。女性に多い。
2)症状:膀胱粘膜過敏症で、膀胱に収縮・拡張が生じて症状出現。
3大特徴は頻尿、排尿終了時痛、尿混濁(→細菌尿)。
頻尿により切迫性尿失禁になることがある。
排尿時痛により遷延性排尿(痛むので尿が出にくい)になることもある。
3)治療:抗生物質投与。菌を洗い流す目的で、水分を多量に摂取して尿量を増やす。
4)鍼灸治療
冷えや疲労→膀胱壁の血流障害→平滑筋の伸展性低下や粘膜の過敏性亢進→頻尿。
このような状態が続くと膀胱粘膜の抵抗力が低下し、細菌感染を起こしやすい環境と
なる。そして細菌感染が起こると尿混濁や血尿を呈するようになる。
平滑筋の伸展性低下や粘膜の過敏性の高まった状態までならば鍼灸により膀胱炎様
症状(実際には細菌感染していない)はすぐに改善でき、細菌感染が原因ではないの
で抗生物質は効果ない。鍼灸は自覚症状をとることと、細菌感染にまで至らなくする
という意味がある。
陰部神経の過敏性を改善する目的で、その終枝である陰茎背神経を刺激する。具体
的には中極、大赫に針灸を行なう。針は針響が膀胱またはペニスや陰核に放散するよ
うに行なう。灸はつぼを厳選して多壮灸(1 0壮以上)する。多壮灸が終わる頃には膀
胱の不快症状は緩解する。
しかしながら細菌感染して尿混濁(膿尿)、血尿が出現時には抗生物質投与が必要である。
3.慢性膀胱炎
1)分類
急性膀胱炎:細菌感染による
慢性膀胱炎二次性膀胱炎:細菌感染性。基礎疾患の存在
(前立腺肥大、前立腺ガン、神経因性膀胱など)
非細菌性膀胱炎(膀胱三角過敏症)
間質性膀胱炎
上記分類で、最も重篤なのは二次性膀胱炎だが、原疾患による症状が前面に出ているので、
膀胱炎症状は重視されない。慢性膀胱炎で実際上問題となるのは、非細菌性膀胱炎と間質性
膀胱炎である。
間質性膀胱炎
主として中年女性にみられる原因不明の炎症性疾患。尿充満時の膀胱部痛、頻尿、発作性の血尿を訴える
という。ただし本症の定義は不明瞭で、慢性膀胱炎として一括する立場もある。
2)非細菌性膀胱炎(膀胱三角過敏症)
①原因
膀胱三角部過敏状態。膀胱三角には尿量を感知す
る受容器があり、この過敏により頻尿や残尿感が生
ずる。敏となる原因として女性ホルモン分泌低下や
血流減少などが考えられている。
※膀胱三角:左右の尿管と内尿道括約筋を結
んだ三角形の領域。尿量に関係なく平坦。
②症状
基本的に膀胱の神経支配領域、すなわちL1~L3体幹前面デルマトームと副交感神経支配と
しての骨盤神経症状が出現する。
膀胱三角からの尿量情報内臓体壁反射:頻尿、残尿感(ともに膀胱感覚S2~S4)
関連痛:会陰痛(S3~S4)や睾丸痛(Th10~Th12)、
足裏の不快感(S1~S2)など
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