EBMとは根拠にもとづく医療のことです。
医学は日々進歩しています。昔は当たり前のように行われていた医療も、科学の進歩によって無効であるとわかると廃れていきました。
毎年200万件超の論文が発表されていますが、そのうちの23%が2年以内に、15%が1年以内に、7%が発表された時点で結論が覆されているとのことです。
そうであるならば、常に新しい情報を得るように心がける必要があります
進歩する医療の知識を常に知識をアップデートする
勉強しなくなるのは自信(自分・人生)を否定されるからです。自分が長らく積みあげてきた経験と知識。これほど自分の自信になるものはありません。その自信を武器にして歩んできた人生。それが勉強によって、一瞬にして否定されることがあります。
勉強してしまうと、今までの人生を否定されるように感じられるのです。だから、勉強しないのです。
勉強しないで育まれた経験と知識は、「偏見」というものに変わってしまいます。そして、勉強しないので自分が偏見に満ちていることさえも気づかないのです。偏見に利点はありません。偏見は進歩の障壁です。
学ぶことをやめて、お山の大将症候群になってはいけない
20年も30年も前の同じ医療知識しかない、偏見に満ちた人に診てもらいたくはないと思います。
いくつになっても謙虚に学びつづけ、学んだことを科学的に検証し、それを状況や患者の意向を踏まえて実践する。そういった基礎的なことがとても大切