♦日本人間ドック学会発表の「新基準値」BMI
若年と老年を分けた基準をつくることが必要である
50年前はガンになる前に高血圧に合併した脳血管障害の死亡率が高かったが、現代では、肥満に伴う高血圧は薬で克服されている。
日本人中年男性はBMI 23~27で最も死亡リスクが低い 65歳以上ではBMI 25~27くらいの死亡リスクが低い
BMI 20以下のやせ型のほうに死亡リスクがある 多少肥満のほうが長生きである
2000年基準では 22が標準 25以上が肥満 これは欧米人の疾病構造の基準を採用している
しかし、欧米人と日本人は違いがある BMI 22標準は欧米の基準
米国の死因順位1位が心筋梗塞のため、それに合わせて中性脂肪・コレステロールなどの理想値になるところがBMI 22となっている
日本では、1位がガン 2位肺炎 3位脳血管疾患 心筋梗塞は4位以下で割合は米国の4分の1以下になっている
BMI 30以上の人は米国では30% 日本3% で日本は太りすぎが少ない
日本では65歳以上の人は、ガンと肺炎の死亡率が半数ある BMI 30までは死亡リスクは増えない
太るほど呼吸器疾患(肺炎・結核・COPD・喘息)のリスクは下がり、やせていればリスクが上がる
BMI27.5が最も長生きである 中年と老年ではベストのBMIは異なる
男性の場合23~27
女性 19~30
老年になるほどBMI 20未満は死亡リスクが上がる
若年期からの体重5キロ減、中年期からの5キロ減は、総死亡、ガン死・循環器疾患死が増える]
男性では5キロ以上の体重増は死亡リスクに影響がない
日本人の疾病構造を考えると体重が増えるより、減る方がリスクが上がる
ガンや肺炎は乗り越えるのに、体力が必要でBMI24以上に太る方が良い
メタボの危険は虚血性心疾患だけで総死亡へのリスクではない
血圧とコレステロール・脳卒中や心筋梗塞は薬でコントロールできるので、死因1位のガンへの対策として55歳以降は太る方が良い
脂質の摂取量が増えても死亡リスクに影響がない
週刊文春より
新基準値はデータから出された目安である
日本人間ドック学会発表の「新基準値」BMIに対して様々な議論が起きています